■「遅らせ損」回避のため、70歳時点まで遡って受給できるように見直し
(2012,5,16)
繰り下げ支給をしたまま申請を忘れ、結果、年金の受給開始が遅れる人が増えているそう。
現状の年金制度では申請した翌月分以降しか受給できないため、例えば72歳まで繰り下げしてしまうと、2年分の「遅らせ損」になる。
でも、お年寄りなんだから忘れることもあるよね。だから厚労省は、申請が遅れても70歳時点まで遡って受給できるように見直す予定。
キーワード:
繰り下げ受給は1ヶ月につき「0.7%」増える。でも、「5年」が増額の限度。
繰り下げを受け取るには「申請」が必要。申請の「翌月」から受給開始。
■死亡した受給者の未払い年金について、支給できる対象を3親等以内に
(2012,5,16)
子と離れて暮らす高齢者が増えている。中にはおいやめいと暮らす人も。年金の受給者が死亡した場合、現状では2親等以外の人は未払い年金を受け取れない。でも、いずれは「おい」「めい」も入ることに。
キーワード:
未払い年金は「生計を同じく」している2親等(配偶者、子、父母、孫、祖父、兄弟姉妹)。
■デフレ下のマクロ経済スライド発動強化へ。国会議論
(2012,5,9)
年金は物価や賃金の変動に合わせて上下する。だから本来は前年の物価が1%増なら年金も1%増。
でも2004年の年金改革で、年金の伸びを物価よりも0.9%下げる(=伸び率0.1%に抑える)マクロ経済スライドを導入。
ところがどっこい、現在はデフレで物価が下落。
マクロ経済スライドを貫くなら、物価が1%下がれば、スライドでさらに0.9%下げるべき(=下げ率1.9%にするべき)との議論。
政府は高齢者の反発が怖くて据え置きとしており、結果、年金の給付水準は逆に上昇している。
有権者のご機嫌伺いばかりしてるからこんなことに。
キーワード:2004年の年金改革、マクロ経済スライド、0.9%下げ
■加入期間10年で年金が受け取れる制度を検討
「どうせ将来、年金は受け取れねーよ」と考える若者の未払いが激増。
こうした人が増えると、40年どころか25年も満たさない人が増える可能性大。
そこで政府は加入期間10年でも将来受け取れる制度を検討。保険料未払いを防止したい考え。
基礎年金額の計算の目安は1年あたり2万円×加入期間。例えば30年加入した場合、年額60万円。
一方、厚生年金は給料によって異なるが、平均1年当たり3万円。30年加入で年額90万円。
つまり30年サラリーマンをした2号保険者の場合、年額150万円の年金がもらえることになる。
おっと、これはもちろん2号の話。
脱サラして1号になった私は将来受け取る年金が少なくなります。^_^;
キーワード:原則25年加入で受給資格。40年(480月)で老齢基礎年金額満額(=フルペンション)。