中学受験記述対策(その3)

中学受験の記述対策その3です。

 

(問3)
文中で、作者にとって家族は「空気のような存在」と書かれています。あなたにとって「家族」とはどのような存在ですか。「もし私に家族がいなかったら」という書き出しで、自分の考えを書きなさい。(200字)

 

その1」にも書きましたが、「文中」は想像してください。

「それじゃむり~」という人のために要約すると、

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小6の女の子が父親と喧嘩して、「こんな家族、いなくなればいいのに!」と思いながら眠りに就きます。目が覚めると家には誰もいなくなって…いつになっても帰ってこない。さすがに心配になって、ふと家族全員で撮った写真を見ると、女の子以外誰も居ない。「え? 私には家族がいないってこと?」ってな感じで思い至り、泣きわめいて神様に許しを請うていると…目が覚めた。ちゃんちゃん。

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まあ、いわゆる「夢オチ」ってやつです。

 

いかがでしょう? 書き出しが指定されている文章というのは、意外に難しいです。

 

回答例です。子どもになりきって書いてみました。(代筆屋の作成時間は3分)

「もし私に家族がいなかったら、同じように親のいない子が暮らす施設で共同生活をしているかもしれない。友達がいてにぎやかでも、家族といるよりつまらないだろう。普段、私は家族のありがたみを感じたことがあまりない。いるのが普通だし、他の家の家族と比べて特別に優しいわけでもないからだ。空気も私の周りだけが特別ではないけれど、いつも私たちを守ってくれて、なくなると困る。それが家族だと思う。(189文字)

<ポイント>

● 私の提唱するABCの法則」は、「A → 事実  B → 自分の考え C → まとめ」というスタイルが定則です。ただ、今回は設問に「もし~」と仮定での書き出しが定められていますので、「A → 仮定  B → 事実 C → まとめ(自分の考え)」という「変則ABC」で作ってみました。それでも、三段論法であることには変わりませんから、応用に過ぎません。

● 「家族は空気のような存在」と設問者が書きやすい題材をくれているのですから、それに自分の考えを当てはめればいいだけです。経験を無理に含める必要もありません。想像をちょっと膨らませれば誰でも書けます。

● あまりいい子ぶらず、家族をほめすぎず、この年頃の女の子らしい考え方でOKだと思います。無理してかくと手がつります^^;

「やっぱうちの子には無理よ~」という方は、 代筆屋本舗にご相談を。