章立てをつくろう

「文章がうまく書けない」という人の多くは、
原稿用紙を前に、書き出しの数行のところで書いたり消したりしています。
今の時代だとパソコンでの原稿作成がほとんどだと思いますが、
これも同じで、最初の数行を書いたり消したりしています。
結果として、30分経っても1時間経ってもまったく進んでない。(>_<)

「そもそも、何を書いたらいいか、分かんないんだよね」というタイプの人は、
原稿に取り組む前に、構成を考えることをお勧めします。
文章の流れ、アウトラインとも言いますが、これを考えると
ずいぶんと書きやすくなります。

例えば、中2の娘は作文が苦手で(私の子なのに・・・)、宿題の度に苦悩していますが、

私「テーマは?」
娘「リユース」
私「リユースって何?」
娘「古くなったものを捨てずに使うってこと」
私「この家でもリユースしてることってあるよね」
娘「着なくなった服を妹に回すとか?」
私「そうそう。それやるとどんないいことがある?」
娘「新しい服を買わなくて済む」
私「ふむ。もっと広い視野で考えると?」
娘「古着を捨てなくて済む。ゴミが減る」
私「それだけ?」
娘「新しい服を作る資源を他に回せる」
私「よし、できた。じゃあ、問題点はある?」
娘(ここはちょっと悩んだ)「洋服屋さんが儲からなくなる」
私「どうしたらその問題が解決する?」
娘(さらに悩んだ)「洋服屋さんが古着を買い取って、それを売れば補えるかも」

この流れで作ると、実に良い作文となるでしょう。

もうひとつ例を出します。

先日、ある著名写真家をインタビューする機会があり、
だいたいの質問内容を事前に趣意書としてお渡ししたのですが、
話が脱線脱線で弾んでとりとめのないインタビューになってしまいました。
それでも、

「生い立ちから写真家を目指すまで」
「駆け出しの頃の思い出話」
「自分のライフワークとなるテーマ」
「写真家として世に訴えたいこと」

という括りであちこちに飛んだインタビューの内容を「仕分け」すると、
良い流れでまとめることができました。

これから卒論などに取り組む方も多かと思いますが、
章立てをしっかりとやれば、既に7割方は完成したようなものです。

「いや、やっぱ俺には無理だわ」という方は、代筆屋本舗にご相談ください。
ただし、卒論の代筆はお請け致しかねます(^^ゞ