文章をうまく書くコツ(無料文章教室)

文章が苦手という人の文を読むと、一つひとつの文章が独立していて、
箇条書きのようになっていることがあります。
ご本人さんはそれに気付いていないことが多く、
どうして散漫な印象を受けるのか、分からないケースが少なくありません。

例文を見てください。

(例)
今日は天気予報で雨と言っていました。傘を持っていきました。雨は降りませんでした。傘を忘れてきました。

極端な例ですが、このような文章を書く人は意外に多いんです。

では、この文章に接続詞を入れてみましょう。

(編集例)
今日は天気予報で雨と言っていました。そこで、傘をもっていきました。ところが、雨は降りませんでした。そのため、傘を忘れてきました。

どうでしょう? 接続詞を入れただけでずいぶんと文章らしくなったと思いませんか。

これだけの内容の文章ですが、5W(いつ?、どこで?、誰と?(誰が)、なぜ?、何を?)を気にして書くと、もっと良くなります。

(編集例その2)
今朝、目覚ましテレビの気象予報士が、雨が降ると言っていました。そこで、会社に傘を持っていきましたが、結局雨は降らず、会社に傘を忘れてきました。あの天気予報、当たったためしないな。

時系列の流れができたと共に、臨場感が出てきました。最後の所感は蛇足ですが、いかがでしょう?

「いや、やっぱ俺には無理だわ」という人は、代筆屋にご相談ください。

「私の文章って、なんだか単調なのよね」
「俺の文章って、箇条書きみたいだな」

そのように感じる人は、ご自分が書かれた文章の語尾をチェックしてみて下さい。

私は生徒さんに、語尾を丸で囲むよう促しています。

例えば、上の文であれば、「下さい」と「います」を丸で囲みます。そうすると、どのような語尾を使っているかが分かりやすくなるからです。

単調な文章になっている、箇条書きのようになっていると感じるなら、同じ語尾が続いている可能性があります。

「今日は5月10日です。これから友達とピクニックに行きます。楽しみです」

全て語尾が「~す」で終わっているため、箇条書きのような印象を受けますよね。

「今日は5月10日です。これから友達とピクニック。楽しみです」

どうですか? 印象がまったく変りましたよね。

では、下の例文を見て下さい。

「73年の第四次中東戦争をきっかけに、第一次オイルショックが発生した。世界経済は深刻な不況とインフレに見舞われ、日本ではトイレットペーパーの買い占めなどのパニックに発展した。第一次石油ショックを受けた景気後退で、日本の高度経済成長期は終わっ。さらに、79年には第二次石油ショックとなっ。先進国は不況下のインフレに苦しん。日本は省エネ技術の開発に取り組み、自動車産業をはじめとする製造業の好調につなげ」 (2012年5月8日 毎日新聞記事を要約・一部改変)

新聞などは事実を淡々と伝えることを趣旨としていますので、このように語尾が重なっていることがよくあります。これに少し手を加えてみましょう(=リライトと言います)。

 

「73年の第四次中東戦争をきっかけに、第一次オイルショックが発生した。その影響で世界経済は深刻な不況とインフレに見舞われ、日本ではトイレットペーパーの買い占めなどのパニックに発展。そして第一次石油ショックによる景気後退で、日本の高度経済成長期は終焉を迎えたのである。さらに、79年には第二次石油ショックが発生。先進国は不況下のインフレに苦しむことになったが、これが日本にとっては追い風となる。なぜなら、これを機に省エネ技術の開発に取り組み、自動車産業をはじめとする製造業の好調につなげたからだ」 (2012年5月8日 毎日新聞記事を要約・一部改変)

いかがでしょうか。語尾を少し変えるだけで、ずいぶんと文章らしく、流れができました。

文章をきれいに魅せるには、「語尾を大事にする」ことが重要です。

「いや、やっぱ私には無理だし」
という方は、諦めてしまう前に、一度代筆屋にご相談下さい

 

このページを訪問して下さった方の中には、採用試験の「小論文対策」でお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

「どひゃー、こんどの採用試験、小論文あるのかよ~」
「一般常識は一夜漬けでなんとかなるとしても、作文はまるでダメだし~」

よく、「すぐ書ける小論文」といった類の本には、「起承転結で書こう」なんてセオリーが書いてありますが、そもそも起承転結とは小説などの物語文で用いられる構成であって、いわゆる説明文である小論文には向いていません。

小論文には「序論・本論・結論」の三段論法が最適です。

「序・本・結?」と聞いただけであたまがクラッとした方もいらっしゃるかと思いますが、難しく考えることはありません。私は自分の生徒さんには「ABCで行こう」と教えています。

A → 事実
B → 自分の考え
C → まとめ

実際の例文を見て下さい。テーマは「原発」です。

国内の原発50基が全て止まった。オイルショック後、我が国は脱・化石燃料を目指して原発を基幹エネルギーに据えてきたが、それがかえって仇となった形である。今年の夏は電力不足への懸念から、ことさらに「節電」を強いられそうだ。

仮に震災直後のような計画停電が行われたら、多くの企業は活動を制限され、日本経済は大きな痛手を受けるだろう。それを防ぐために、私たちでもできることがある。例えば、無駄な電力を少しでもカットするためにエアコンの設定温度を低くする。あるいは使用しない家電のプラグをコンセントから抜く。一人ひとり、一軒一軒の取り組みは小さいが、「塵も積もれば山となる」のたとえもある。

同じことわざに「焼け石に水」というのもあるけれど、焼け石になってしまう前に、草の根的に取り組みを広げていかなければならない。地面が焼け付く暑さになるくらいならまだいいが、経済が焼け石になってしまうと、秋以降もショックが続く。

Aは原発稼働ゼロという事実を伝えています。Bは計画停電が行われるようになったらこうしよう、という自分の考え。Cがまとめです。Bは「仮に」から、Cは「同じ」から。それぞれ107文字、180文字、112文字となっており、総文量は399文字、およそ原稿用紙1枚です。難しい言葉は使用していません。誰でも知っていることわざをからめています。最後にブラックジョークを入れることで文章が高尚な印象に移ります。

とにもかくにも「ABCで行こう」です。事実→自分の考え→まとめ、この構成でいけば、課題が何文字であっても文章はとても収まりが良くなります。

「いや、やっぱり無理だし」という人は、代筆屋にご相談ください。

どうやったら、文章がすらすら書けるの?

これは、代筆屋が文筆業を20年来してきた中で、最もよく質問された言葉です。

 

「こんな短い時間で書けるなんてうらやましいですね」

「どうやったら、すらすら書けるの?」

そう聞かれるたびに、私はこう答えています。
「小さい頃から、本をたくさん読むことです」。

 

そういうと、たいていの人はこうおっしゃいます。

「じゃあ、私には無理だわ~(笑)」
「悩んでも良い文章は書けません」というトップページのキャッチと矛盾するようですが、
そんなことはありません。今からでも遅くありません。
本や新聞などで良い文章に触れる機会を増やし、たくさん書けば、誰でも文章はうまくなります。

英語やフランス語で書くならともかく、皆さんの知っておられる日本語で書くわけですから、

本当のことを言うと、誰でも書けて当たり前なんです。

ただし、相応の時間はかかります。名作を一、二度読んだからといって、一朝一夕にうまくなることはありません。

また、誰でもうまくなります、と言いきってしまったら、代筆屋の存在価値がなくなってしまいますから、(f^^;)

このページでは「短期間で上手(にみえる)文章を書くコツ」をお伝えしていこうと思います。